ランウェイ計算機のしくみ
純バーン = 支出 − 収入。ランウェイ = 手元資金 ÷ 純バーン。収入が支出を上回っていれば、ランウェイは無限になります。
背景と詳細
結果の読み方
ランウェイは、資金が尽きるまであと何カ月動けるかを示します。12カ月あれば快適、6カ月は、能動的に動くべき境目です。資金調達を始める、売上を伸ばす、コストを下げる、のいずれかです。3カ月を切ると状況は危機的で、最優先で対処すべきです。
グロスバーンとネットバーン
グロスバーンは、月あたりの支出の総額です。ネットバーンは、そこから収入を引いたもので、本当に大事なのはこの数字です。実際の赤字だけが資金を削るからです。売上が伸びればネットバーンは自動的に下がり、コストを削らなくてもランウェイが延びます。
よくある間違い
- 計画上の収入が楽観的すぎる:むしろ控えめに計算しましょう。希望的な売上に基づくランウェイは、思ったより早く消えます。
- 一時的な費用を忘れる:税金の納付、年額ライセンス、機材などは、毎月一定の費用ではありませんが資金を食います。
- 成長を無視する:採用や拡大をすれば来月のバーンは上がります。静的なランウェイは、そのとき誤った安心感を生みます。
実践的なコツ
ランウェイは毎月計算し直しましょう。あくまでその時点のスナップショットだからです。資金調達ラウンドは、残り6カ月以上ある時点で始める計画にしましょう。面談・デューデリジェンス・契約には、3〜6カ月かかることがよくあります。2つのシナリオを試しましょう。売上の成長だけで黒字化する「デフォルト・アライブ」のケースと、コスト削減でランウェイをどこまで延ばせるかを示す引き締めのケースです。
使うべき場合・使うべきでない場合
ランウェイ計算機は、まだ赤字で資金繰りに目を配る必要がある、スタートアップや若い会社に最適です。すでに黒字でキャッシュフローがプラスの会社には、あまり意味がありません。そもそも何個売れば黒字化するかという問いに答えるのは、ランウェイではなく損益分岐点計算機です。